リーキーガット症候群(腸もれ?)あなたは大丈夫?!
リーキーガット症候群・腸もれって何?
心と体に不調はありませんか? あるようなら、腸に穴があいているかもしれません。穴と いっても、目に見えないほどとても小さなサイズの穴です。具体的には、腸の細胞と細胞の間にできてしまう隙間のこと。でも、これが、細菌や未消化の栄養素、毒素、腐敗ガスなどなら十分に通してしまう穴なのです。
この腸に穴があくトラブルは、日本ではまだあまり知られていませんが、欧米では「リーキー・ガット・シンドローム」と呼ばれ注目されています。心身の不調や様々な病気につながるトラブルだからです。
腸もれの最大のリスクは、「体内にいれてはいけない異物の侵入を腸が許してしまうこと」。しかも、少しずつもれだしている場合、目立った症状はほとんど現れず自覚できません。しかし、実際には、体の随所で火事のような炎症がじわじわと起き、臓器や組織を傷つけ、様々な不調原因になりうるのです。たとえば腸もれによって血液中に侵入した異物が肝臓に回れば、肝臓で炎症がおき、疲労感や倦怠感が現れます。皮膚で炎症が生じれば、肌荒れやアレルギー症状に。腸もれの期間が長引けば、脳細胞の萎縮が進行することになり、認知症にもつながりかねません。日本人の約7割が、腸に細かな穴があいていると推測する研究者もいます。他人事ではありません。
なぜ腸に穴が?!
腸に穴があく主な原因は3つです。
- ①腸内で腐敗菌が優勢になる。
- ②腸内細菌の総量の減少。
- ③体内時計の狂い。
順番にご説明しましょう。腸の内側は粘膜で覆われ、外界から侵入する異物が入らないようバリア機能が備わっています。その内部には200種類100兆個もの腸内細菌がすんでいますが、その構成バランスがよければバリア機能は健全に働きます。ところがそのバランスが崩れ「悪玉菌優勢」になると、腸粘膜は傷つけられ、 細胞間がゆるんできます。悪玉菌の多くが腐敗菌で、細胞を傷つけるガスを発生させるからです。その状態が長引くほど、腸粘膜は荒れ、細胞間のゆるみは広がり、バリア機能が低下。異物が入りやすくなるのです。
腸もれの発生には、「腸内細菌の総数量」も影響します。人数が多いほど仕事が早く進むように、細菌数も多い方がよく働き、腸粘膜は早く厚く形成されます。細菌数が減ると腸粘膜も薄くしか作れず、細胞間の連結もゆるんできます。現代人の腸内フローラは総じて貧弱化しており、腸内細菌全体の数は減ってきてしまっています。
腸が、全身の中でいちばん過重労働を強いられている臓器であることも、腸もれの原因の一つです。疲弊しやすい臓器ゆえ、常に新しい細胞へと変わっていかなければバリア機能の役割が果たせません。それなのに、ストレスや睡眠不足などで体内時計が狂い、新陳代謝がうまく行われないと、細胞の再生がうまくいかなくなります。
腸もれ・リーキーガットを防ぐには!
腸もれ・リーキーガットの予防・改善には腸内細菌を育むことが何よりです。
腸内細菌は、①細胞と細胞の接合をゆるめてしまうタンパク成分「ゾヌリン」の分泌を抑えてくれたり、②腸もれで傷んだ腸壁を保護する粘液を分泌し、上皮細胞のエネルギー源になってくれる短鎖脂肪酸を作り出したりしてくれるからです。
このような有益な働きを腸内細菌にスムーズにしてもらうには、私たちの食事が大切です。添加物、加工食品、白砂糖などをさけ、水溶性食物繊維を多くとりましょう。納豆やメカブ、山芋、オクラなどのネバネバ食品がおすすめです。味噌や酢など発酵食品も進んでとりましょう。慢性炎症を防ぐ、亜麻仁油、エゴマ油などのオメガ3脂肪酸の摂取も心がけましょう。食とあわせて、お風呂にゆっくりつかるなどリラックスタイムを確保することも大切です。腸は、このようなときに活性化するからです。
『乳酸菌生成エキス』で腸もれ回避
「そうはいっても、忙しいし、充実した食生活も送れない。もっと手軽な方法を知りたい」 取材や講演会でそんな質問をよく受けます。そのようなときにお勧めしているのが、私が10年間、愛飲している『乳酸菌生成エキス』です。手軽に、腸内細菌の総量を増やし、その構成バランスもととのえるうえ、飲用後は短鎖脂肪酸が増えるデータも出ているので気に入っています。先日も、長年、腸の不調に苦しむ某新聞社の女性記者さんから相談されたのでお勧めしたところ、一ヶ月もしないうちに、「先生、とてもいいです。もう手放せません。今ではこのエキスを飲むたび、腸内細菌の喜ぶ声が聞こえるんですよ(笑)」 と大変喜ばれました。
さあ、腸内細菌が喜んでご機嫌に働いてくれる日々を過ごしてまいりましょう。そうすれば、腸内フローラも華々しさをとりもどし、たとえ多少、腸に穴があいていたとしても、自然にふさがれていくことでしょう。
profile
藤田 紘一郎(ふじたこういちろう)[1939ー2021]
藤田 紘一郎(ふじたこういちろう)[1939ー2021]
東京医科歯科大学名誉教授、医学博士。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。マラリア、フィラリアなどの免疫研究のかたわら、「寄生虫体内アレルゲン」、「ATLウイルスの電線経路」の発見など多くの業績をあげる。また免疫学を下敷きにしたユニークなエッセイストとしても活躍。著書に『笑うカイチュウ』(講談社・科学出版賞)、『清潔はビョーキだ』(朝日文庫)、『腸内革命』(海竜社)、『病気にならない乳酸菌生活』(PHP文庫)、『腸で寿命を延ばす人、縮める人』(ワニブックス)など多数
当社は“腸の大切さをより多くの方にお伝えしたい”という先生のご意思に共感し、先生が長年続けてこられた啓蒙活動を少しでも引き継ぐべく活動してまいります。(藤田先生のご家族にもご了承いただいております)
なお、藤田先生のご出身大学であり、名誉教授も務められていた東京医科歯科大学の基金の理念にも賛同し、医学生育成にも微力ながら支援してまいります。
株式会社ビーアンドエス・コーポレーション
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